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ドイツで暮らすジャイアントパンダ「夢夢」がいよいよ出産へ

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成都パンダ基地


ドイツで暮らす6歳のジャイアントパンダの「夢夢」が、いよいよ出産を迎えます。「夢夢」が出産すると、ドイツでは初のジャイアントパンダの赤ちゃんの誕生になります。成都パンダ基地のジャイアントパンダの「夢夢」と「嬌慶」(ジャオチン)がベルリン動物園での新生活を始めるに当たり、習近平国家主席は挨拶の中で、2頭が中国とドイツの友好の新たな使者として両国間の距離を縮め、両国民の友好関係を後押ししてほしいと期待を寄せていました。
今年の3月下旬、メスの「夢夢」は発情期を迎えました。専門家がドイツに到着した翌日、ベルリン動物園とライプニッツ動物園野生動物研究所(IZW)の専門家を交えて協議を行い、「夢夢」のホルモン検査プランの方針が定められました。そして、3月28日から、専門家による行動観察が毎日行われ、「夢夢」の発情の進捗状況に基づき、ホルモン検査のプランを随時調整していきました。4月5日、「夢夢」は発情のピークを迎えました。4月5日から6日にかけて、成都パンダ基地とドイツの専門家とで、「夢夢」とオスの「嬌慶」の間に7回の自然交配を試みました。しかし、「嬌慶」の発情行動が顕著に現れなかったことから、自然交配が成功することはありませんでした。4月6日午前9時、成都パンダ基地、ベルリン動物園、ライプニッツ動物園野生動物研究所の3機関の専門家が協力し合い、「嬌慶」の1度目の人工精液採取に成功しました。そして、「夢夢」の受精の最適期と想定された同日の午前10時11分に、成都パンダ基地の研究員・劉玉良氏により人工授精が施されました。「夢夢」の発情ピークに人工授精が施されたのは、この1度きりです。その後、「嬌慶」の残りの精液は凍結保存されました。
8月27日、ベルリン動物園の飼育員はリンゴやビスケット、蜂蜜を溶いた水を与え、「夢夢」を仰向けの状態にさせました。そして、ライプニッツ動物園野生動物研究所のThomas Hildebrandt教授が、体重わずか92㎏ほどの「夢夢」に超音波検査を施しました。Hildebrandt教授は、人工授精から約20週が経過していた「夢夢」の子宮内から僅かな心音を確認しました。「夢夢」の妊娠の兆候を知ったベルリン動物園と東ベルリン動物園の責任者・Andreas Knieriem博士は、「ジャイアントパンダのような絶滅の危機に瀕した動物に関して言えば、生まれてくる1頭1頭が特別な贈り物なのです」と大喜びしました。ジャイアントパンダの妊娠期は、通常3か月から6か月と言われています。生まれたばかりの赤ちゃんには体毛がほとんど無く、眼も開いておらず、体重は140gほどしかありません。
 これに先立ち、8月14日、成都パンダ基地は新たに2名の専門家をドイツに派遣しました。中国とドイツ間ではチームが結成され、新たに誕生する命を迎える準備を整えました。ホルモン検査の結果から割り出された行動や胎児の大きさから、「夢夢」は1~2週間のうちに出産すると予想されました。両国の専門家で結成されたチームは「夢夢」の観察を継続しており、先週末からは夜勤体制での観察も始まりました。オスのジャイアントパンダは子育てには関与しないため、「嬌慶」は引き続き“接客業”に励んでいます。
通常、ジャイアントパンダは1頭、または双子を出産します。ごくまれに、3つ子が誕生するケースもあります。今回、「夢夢」の超音波検査で確認できた心音は1つでしたが、検査中の「夢夢」の姿勢などもその結果に影響することから、双子を出産する可能性も大いに考えられます。
これまで、成都パンダ基地は16の国と地域との間でジャイアントパンダの共同繁殖計画を展開してきました。現在、日本、アメリカ合衆国、スペイン、フランス、カナダ、ドイツ、デンマークの7か国の動物園と共に繁殖研究プロジェクトに取り組んでいます。成都パンダ基地が技術提供を行っている海外の機関においては、基地所有の3分の1の個体をもとに32頭の育成に成功しており、海外におけるジャイアントパンダの最高育成率を誇っています。
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